風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『逃げる勇気――あなたが明日を生きるために』 和田秀樹

現代の「頑張りすぎ社会」や「空気を読む」事に隠れた危険性に警鐘を鳴らす逃げることは決して悪いことではない事を精神科医の和田秀樹さんが解説 「逃げること」をネガティブに捉えている日本社会。「頑張ることは美徳」とか「投げ出すのは甘え」という同調…

『からかい上手の高木さん』

西片は、いつも高木さんにからかわれる日々を送っていた。しかし引っ越しをきっかけに、互いに秘めた想いを言葉にできないまま、2人は離ればなれになる。それから10年。母校で体育教師として奮闘する西片の前に、教育実習生として現れたのは――高木さんだった…

『Flow』

洪水に呑まれゆく世界で、猫と他の動物たちと出会う大冒険を描いたアニメーション映画。第97回 アカデミー賞(2025年):長編アニメーション賞受賞 第82回 ゴールデングローブ賞(2025年):最優秀長編アニメーション映画受賞 洪水の世界に生きる動物たちは…

もうおやすみニャ:保護猫日記。4歳3ヵ月(232週)

すやすやと眠る姿に、思わず頬がゆるむ。前足で顔をすっぽり隠して、「見ないでニャ」と言っているみたい。 安心しきった寝顔を見ていると、こちらの心までふんわりとほどけていく。 ほんとうに不思議だな、猫って。ただ眠っているだけなのに、どうしてこん…

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(41)歌麿筆美人大首絵

伝わらない想いとその想いを慮れる人の存在。 人が救われるのは力ではなく、愛のある絆ではないでしょうか? 美しい歌麿と、つよとの会話が心に刺さる。

曇り空の下、小さな秋を探して:自転車散歩:ポタリング

最近の週末は、どんよりとした曇り空ばかり。雨雲レーダーを見る限り、今日は何とか持ちそう。さっそく自転車で出発。 道端に咲くコスモスを見つけて、ふと足を止める。 秋の訪れを感じる瞬間。「窓辺のコスモスが秋の日の…♪」なんてメロディが頭をよぎる。 …

「過ぎたことで心を煩わせるな」ナポレオン・ボナパルト

今週の言葉はフランスの英雄ナポレオン・ボナパルト 「過ぎたことで心を煩わせるな」 過去の出来事に囚われ、頭から離れないでモヤモヤの夜もあるでしょう。 どんなに悔やんでも、時間は進み続けます。それらを悔やむより、「次にどうするか」を考える方が、…

『近畿地方のある場所について』 背筋

怪談を集めるうち、異なる年代の資料は「近畿地方のある場所」に結びつく・・。 子供頃から聞く怪談恐ろしき事件得体の知れない組織や人怖な伝説・・少しでも重なると感じる不安と違和感。 現実と妄想のズレとマッチが心をゾワゾワとさせますね。構成の上手…

『はたらく細胞』

親子の体内世界ではたらく細胞たちを体内の細胞たちを擬人化しその親子の生活と体内を並行して描く。コミックの映画化。第48回 日本アカデミー賞(2025年):最優秀美術賞 三浦真澄 人間って37兆個もの細胞が存在するんですね。酸素を運ぶ赤血球や細菌と戦う…

肉バルmoTTon:惚れ惚れの肉とバーニャカウダ野菜

肉バルmoTTonで過ごす、贅沢でカジュアルな夜 友人が予約してくれた店の名前を見て、思わず「“肉バルmoTTon”!?」と声が出た。店内は想像以上にカジュアルで居心地がよく、程よい照明に包まれたカウンター席へ。 まずはハイボールで乾杯。 大きなボウルに盛…

小さなぬくもりの中で:保護猫日記。4歳3ヵ月(231週)

箱の中で丸くなりながら、小さな前足をそっと顔に添えて眠る猫。 まるで「今日はここが私の世界」と言わんばかりの安心しきった姿。 見ているだけで、こちらの心まで和らぐ。

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(40)尽きせぬは欲の泉

規格外の個性が「先生」と呼ばれる才能となるか、それとも「異端」で終わるか。 その分水嶺は、個を活かす才能を持つ「仕掛け人」の存在にかかっています。 人の真価は、その個性を見極め適切な舞台を与えるプロデューサーシップがあってこそ輝きを増す。 未…

秋風とともに、砂防ダムの完成を見に行く:自転車散歩:ポタリング

雨の予報を確認し、レーダーを見るとしばらく降らない様子。ならば今のうちに──自転車の空気を入れて出発。 豪雨災害の後、整備が進められていた砂防ダム。その完成の姿をこの目で確かめたくて、小川沿いの道をゆっくり上っていきます。 道の両脇には、秋の…

「夜寝る時、今日は一日幸せだったなと思う。そうすると次の日また幸せがくるわけよ。何でも幸せ幸せっていっていると、幸せの神様が集まってくる」 奥田良三

今週も忙し過ぎて、「あっ」と言う間の一週間でした。 今週の言葉は声楽家・奥田良三さんの言葉 「夜寝る時、今日は一日幸せだったなと思う。そうすると次の日また幸せがくるわけよ。何でも幸せ幸せっていっていると、幸せの神様が集まってくる。」 幸せって…

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』 幡野広志

人間関係からくる「生きづらさ」について語る幡野さん。その言葉の一つひとつが、命と真摯に向き合うからこそ胸に響く。まさに「個の根源」に迫る話。 テーマが自分の中で漠然と考えていたことと重なり、思わず深く読み込んでしまいました。 幡野さんはこう…

『六人の嘘つきな大学生』

就職活動の最終選考に残った6人の学生内定をかけたグループディスカッションで過去の暴露が書かれた封筒があり・・ノンストップの心理サスペンス 先に原作を読んだのですが”『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成”https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/en…

『チェンソーマン』アニメ;シーズン1:血と純粋さが織りなす「心の叫び」

悪魔が現実に存在する世界。少年・デンジはチェンソーの悪魔・ポチタと共に借金返済のためデビルハンターとして生きていた。ある日、命を落とした彼はポチタと融合し、“チェンソーマン”として蘇る。そこから公安デビルハンターとしての新たな日々が始まる——…

見えない何かを見ている猫:保護猫日記。4歳3ヵ月(230週)

この真剣な眼差し! ときどき、ふと何かをじっと見つめていることがあるんですよね。その先を見ても何もないのに……。 もしかして、人には見えない“何か”が見えているのかな? もしかすると、人間よりも深く世界を感じ取っているのかもしれません。 こうして…

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(39)白河の清きに住みかね身上半減

品行方正の正しき社会それは人にとってどうなのかな? 蔦中の言う「水清ければ魚棲まず」ですね 「出る杭は打たれる」もあるのかな今も変わらぬ日本文化。 ホワイト社会は人を幸せにするのだろうか?

消えゆく景色と、変わらない海:自転車散歩:ポタリング

呉市・吉浦のアーケードが取り壊されると聞き、見納めに訪れてきました。 JR呉線・吉浦駅の前から 北へ伸びる商店街の一角に、そのアーケードがあります。かつてはさまざまな業種の店が軒を連ね、賑わいを見せていた場所ですが、今では多くの店がシャッター…

「人間はな、上を見てはいかない。下を見てもいかない。  ただ己れの手先と足下を見て居れば何の事もない、至極平穏無事だ」 真船豊

今週を振り返ってみると、私事ではありませんが、「人が多ければ、それだけいろいろなことが起こるものだな」とあらためて感じた一週間でした。 そんな今週は、劇作家・真船豊さんの言葉をご紹介します。 「人間はな、上を見てはいかない。下を見てもいかな…

『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』 内田也哉子

樹木希林さんと内田裕也さん——あまりにも大きな存在を相次いで失った内田也哉子さん。「空っぽ」な心境から生まれたのが、15人の表現者たちとの対話と、それに寄り添うエッセイ。 谷川俊太郎さん、坂本龍一さん、小泉今日子さん、養老孟司さん、マツコ・デラ…

『永遠に君を愛す』

結婚式当日の男女。だが新婦には新郎に言えない秘密が・・。無事式を挙げられるのだろうか? あの「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が初期に自主製作で発表した中編恋愛喜劇だそうですが 喜劇なのかな・・確かに劇場のような珍騒動ですがシリアスな結…

『ゼア・アンド・ゼン』 オアシス :時代を超えた熱狂とメッセージがある。

オアシスのライブ映像作品『...There and Then(ゼア・アンド・ゼン)』は彼らが世界的な人気を極めていた1995年から1996年の全盛期のパフォーマンスを収めた作品。 最近オアシスをヘビーローテーションで聴いている身としてこの伝説的なライブを今初めて観…

眩しいニャ!おててで顔を隠して眠る:保護猫日記。4歳3ヵ月(229週)

よく眠るのですが寝姿は様々。熟睡中の面白写真を一枚 右のお手々で顔をすっぽり覆って寝てる。光を敏感に感じ取る猫が、小さな手で光を遮ろうとする姿 猫が安心して爆睡している姿は、何にも代えがたい癒やし。

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(38)地本問屋仲間事之始

受け入れがたい現実に直面したとき、人はどのようにして新たな一歩を踏み出すのか。それはまさに人生の岐路に立つ瞬間です。 「出来るか出来ないか」ではなく、「どうすれば出来るのか」を考え抜くこと。 蔦重のように、時代を切り拓く力で世を照らせ。

息をのむコントラスト。露に濡れる赤と緑の秋:散歩

雨の週末。自転車は諦めて、用事もあり電車移動 帰り道、途中下車で雨上がりの散歩まだ、あたりにはひんやりとした空気が残っています。 道端の小さな葉には、たくさんの水滴が宝石のようにきらめいています。雨に洗われた葉の緑は、一層深い色をたたえ、生…

「「幸せな子」を育てるのでなく、どんな境遇に置かれても「幸せになれる子」を育てたい」 皇后陛下・美智子様

今週、心に残ったのは美智子様のお言葉です。 「幸せな子を育てるのではなく、 どんな境遇に置かれても幸せになれる子を育てたい。」 人生には思いがけない困難や挫折、避けられない試練が訪れます。だからこそ「困難を乗り越え、自らの力で幸福を掴み取る力…

『人魚が逃げた』 青山美智子

物語の舞台は銀座の歩行者天国。SNSで「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りし謎の青年“王子”が銀座をさまよいながら「僕の人魚が逃げたんだ」と語るところから始まり・・。5人の男女の人生に関わっていく連作短編集。 様々な事情を抱える5人登場人物た…

『あんのこと』

幼い頃から家庭内暴力にさらされ、過酷な日々の果てに売春や薬物に身を落とした杏。人情味あふれる刑事・多々羅との出会いが、彼女に新たな道を歩ませていく。第48回日本アカデミー賞 河合優実 最優秀主演女優賞受賞作。 どうにもならない現実の中で、互いに…