風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

読書

『うらさだ』 さだまさしと ゆかいな仲間たち

さだまさしさんが書いたのではなく「さだまさし」によって人生が変わったという数々の著名人のお話そんな人々の話からさだまさしを浮き彫りに! さだ伝説である。コンサート回数延べ4300回で日本一借金35億円を返済、作曲570曲以上、デビュー45周年生き様を…

『にゃんこ四字熟語辞典2』 西川清史

四字熟語とぴったりの猫の写真を組み合わせて楽しむベストセラーの第2弾! 四字熟語が楽しい、なぞかけのお題なりその回答の写真が絶妙。 ねこの目のようなって言葉があるけど表情豊かな猫は見てて飽きないし 4文字の漢字の組み合わせって日常に嵌るもんで…

『ざくろちゃん、はじめまして』 藤崎彩織

アンコントロールな状態で不安や怒り、悲しみが過るしかしスタジオへ、子供の誕生後に夫婦で襲われたうつ。そしてメンバーやスタッフからの言葉。等身大で正直なエッセイ。 心の葛藤やジレンマを見事に文章化し出産を体験したことのない自分にも共感出来る夫…

『そして誰もゆとらなくなった』 朝井リョウ

朝井リョウの心の呟き500枚書下ろしで全20編を収録したエッセイ。 陽キャラで軽いノリでスマートに生きてるんだろうなって思ってたら・・頭の中では特異体質によるトイレのことが・・・。大事な会であったり、旅行であったり如何なる時もつきまとう日々 朝井…

『その本は』 ヨシタケシンスケ, 又吉直樹

王様から二人の男に命令する「・・世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出しその者から、その本についての話を聞いてきてくれ。 そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」 旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王…

『ツイッターで学ぶ 「正義の教室」』 坂爪真吾

ツイッターに限らずネットの世界に溢れる正義正義とは何なのか?自分の正義と異なる正義へのアプローチ。メタ正義への指南書。 軽い気持ちで読み始めた本書でしたが目から鱗で思考の変動を齎すぐらいの画期的なお話でした。 メタ=超~、高次~を表す言葉。…

『音楽は自由にする』 坂本龍一

世界的音楽家となった坂本龍一彼が語る幼少期の音楽との出会い、父との関係高校時代では学生運動に関わり音楽の世界で暮らしYMO結成から映画音楽での栄誉・・。激動の自伝。 個性的な感じそのままの唯一無二な人生はやはり幼少期からユニークそこでの偶然と…

『なんくるない』 よしもとばなな

沖縄での神様に導かれたような偶然出会いと自然の力が織り成す四つの物語。 避ける事の出来ない、心に引っ掛かった出来事と自然の中で何かに導かれたように重なり癒されるってあります。 入院してた時に読んでたのでより、心の柔らかい部分への痛みと再生を…

『爆弾』 呉勝浩

容疑者:スズキタゴサクが野方署に連行され、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言。都民1400万人を人質にとる無差別爆破テの始りだった。容疑者と思しき中年男が出す“クイズ”に翻弄され・・・。「このミステリーがすごい! 2023年版」:…

『プラナリア』 山本文緒

5編の短編・プラナリア・ネイキッド・どこかでないここ・囚われ人のジレンマ・あいあるあした収録された作品集生きづらさや問題を抱えながら生きる人々の姿・・。 人間の些細な違和感や引っ掛かることがリアルで心に刺さる。 つい言わなくてもいいのに言って…

『銀河鉄道の父』 門井慶喜

宮沢賢治を育てた父、政次郎や宮沢家の人々との関係から賢治がいかしにて知られる息子賢治となったのか・・。生涯を見守り続けた父の視点で描く第158回直木賞受賞作 教科書に掲載されてる宮沢賢治となるまでには宮沢家族の関係から育まれた奇跡だなぁ~ 稼業…

『日本再興戦略』 落合陽一

日本の抱えてる問題点をキーワードに再興するにはどんな戦略が必要なのかー。日本のアップデートを考える。 納得の提言で、欧米の価値から日本的な思考へ高齢化、少子化は逃れる事の出来ない一見、ネガティブに思えることも考え方、運用を変えることで、それ…

『爆笑問題の死のサイズ―新聞の死亡記事で読み解く、20世紀人物列伝』 爆笑問題

死のサイズとは新聞の死亡記事の大きさで1950年~99年の期間で集計した結果と20世紀の著名人128人について爆笑問題が語る。 最近、妬けに著名人の亡くなったニュースが記憶に残る。今週もノッポさんが亡くなったなぁ・・。 死亡記事のサイズによって人の功績…

『AMEBIC』 金原ひとみ

摂食障害の女性ライターは社会や彼氏とも不安定な状態徐々に不安定を増す精神状態の時に書く「錯文」。乱れた囚われの心の先には・・。 先週読んだ食べ物を美味しく頂く物語との対比真逆なような話ですが食べ物を意味する人間関係の距離は同じような気がしま…

『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子

職場の同僚で考えの違う登場人物達人間関係を食べものを通して見えて来るものとは・・。第167回芥川賞受賞作品 誰もが日々食事をするけども食べる事への考えは違うものですね。幸福と同じでそれぞれの向き合い方が如実に表れてるのかなー 食を通して他人と繋…

『ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』

TV番組”ブラタモリ”の公式本、9巻は平泉 新潟 佐渡 広島 宮島。 本になるとジックリと地図と地形を想像して楽しめますねぇあぁ~こんなこと言ってたなぁ~とか二度も三度もオイシイ。 特集を紹介すると・・。 #45 新潟 ~新潟は“砂”の町!?~#46 佐渡 ~“黄金の…

『夜に星を放つ』 窪美澄

それぞれの物語は星の話で繋がる5編「真夜中のアボカド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」第167回直木賞を受賞した短編集 切なくも儚くも生きる人々の物語はまるで星のごとく揺らぎ瞬く 人と暮らすことは時に傷き完治するこ…

『自転しながら公転する』 山本文緒

都は実家に戻り、地元のモールで店員として働く上手く行かない仕事、恋愛、家族の世話、友人との関係。自転しながら好転する都32歳。 効果的な構成でプロローグとエピローグでぐっと好感度と満足度が上がる。ホントいい作品だったなぁ~ 女性でモールで働…

『残月記』 小田雅久仁

月に囚われる、月の裏や月に纏わる物語に想像を掻き立てられる「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」の3篇の物語吉川英治文学新人賞日本SF大賞 「そして月がふりかえる」怪しげな月に心捉われた後に別世界が・・月の魔力なのか?この世界から別の世…

『黒牢城』 米澤穂信

織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠る荒木村重混乱した城下で起きる難事件説得に訪れた黒田官兵衛を捉えた官兵衛に謎解きを求めて・・。第166回直木賞受賞作品第12回山田風太郎賞作品 本願寺や百姓らと連携し「進めば極楽、退けば地獄」と唱える本願寺信…

『オードリー・タン 自由への手紙』 オードリー・タン

IQ180超の天才的頭脳である台湾IT担当大臣のオードリー・タン氏コロナ対応でわずか3日で全国民にマスクを配るシステムを構築しジェンダーレス、ポジティブフリーダムへの先見性あるカリスマのメッセージ。 象徴的な「・・自由とは受けとるものではなく、惜し…

『人は話し方が9割』 永松茂久

話し方で変わる人間関係9割と書かれてますが確かに9割かもロングセラーで33刷120万部突破の大ヒット啓発本。 人間関係を上手くやりたい人って多いんだろうなもしも改善出来るならば人生が変化するのも容易に想像出来るし 人間が社会生活を営むようになった太…

『元彼の遺言状』 新川帆立

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」と遺言状を残して御曹司・森川栄治が亡くなる。元カノの弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として参加することに・・。しかし遺書が保管されていた金庫が盗まれたり、顧問弁護士が何者かに…

『車がなくても テントがなくても はじめての“ ぷち"キャンプ 』 森風美

超初心者向けのキャンプをマンガで紹介する「キャンプマンガ」 イメージでキャンプいいなって思ってる人向けのイメージ広がるキャンプマンガですね。 昔やってた人間なので濃いノウハウを期待してたら・・う~ん!?イントロダクションで終わり!?って感じ…

『かか』 宇佐見りん

19歳のうーちゃんの家族は浮気して実家に戻ったとと(父親)かか(母親)は病み荒廃した家庭に暮らすうーちゃんの葛藤とかかへの想いの先には・・。 幼き頃には完全無欠な存在であった親が実は信じてる完全なるものがそうではなく弱さや矛盾をも持って生きる…

『世迷いごと』 マツコ・デラックス

毒を放ちながらTVで見ない日はないような存在になってるマツコ・デラックス。タレント、女子アナ、スポーツ界までマツコが痛快にオンナたちを一刀両断コラム。 視点のポイントが鋭く小気味いいのですが書かれた10年前と今、その人物の状況を検証すると整合性…

『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 さだまさし

コロナ禍の中でシンガーソングライターでありボランティア活動家のさだまさしさんは緊急事態宣言が発出された夜メッセージを伝えた。2020年彼がどのような思いで活動しているのか?「風に立つライオン基金」、医療機関、福祉機関など支援の様子を綴る記録。 …

『汝、星のごとく』 凪良ゆう

瀬戸内の島を舞台に暁海と櫂は出会いそれぞれの孤独に惹かれ合いながらもすれ違い時と環境が変わる中で二人の熱い想いはどこへ往くのか・・。 それぞれ顔が違うように人それぞれに背負った背景は違う正しい人生なんて誰が言えるのだろうか? 愛ってカタチの…

『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 森下典子

人生の転機となる就職つまずき、失恋破断、出会いと別れや父の死。25年続けた「お茶」に救われ共に生き、学んだ事を綴ったエッセイ。 人生っていい時もあれば悪い時もありますがどうやって、それを遣り過ごすことが、神様に試された人生そのものかな お茶…

『小説8050』 林真理子

有名中学校に通い医師になることを目指していた長男の翔太がいじめを原因に7年間も自宅に引きこもったままになる。歯車の狂った家族との不協和音・・どこに向かうのか・・。 このまま時を経ると8050問題ってことなんでしょうけども内容はいじめや家族の絆な…