桜尾通り商店街で店じまい寸前のパン屋を営む父と娘の予想外の展開に向かう「父と私の桜尾通り商店街」
「白いセーター」「ルルちゃん」「ひょうたんの精」「せとのママの誕生日」
「モグラハウスの扉」書き下ろしを含む全六編。
直木賞の今村夏子さんで独特の世界とあって興味あったので読んでみた最新刊。
なるほど!そういうことかってのが最初の感想ですが
何だこの気持ちはって後から考えると・・。
平たく言うと、ちょっとズレた、おかしな人の違和感だったり
何か変なのだが許容される範囲の変さがリアルでもあたったりして
実は自分の世界の中でそんな人いるんじゃないかとか
自分も人から見ると変な部分があってたりしてとか思うんですよね。
人の心の裏側に潜むあの魔のような間。
何なのかなこの触られてない場所を触られるような気持ち
この短編六編共通して
そこに何かあるって気が付くのも面白いし
何からしらの心の反応があるもので
見たことのない心の反応がこれまた変かもー。
共有出来ない見えない部分って怖いもの見たさってあるのかもな。