風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

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筋肉の衰える病気である筋ジストロフィー患者・鹿野は入院せず自宅でボランティアとの自立生活を送る

自立生活を貫いた鹿野靖明さんの実話を映画化。

ボランティアと言うとどうも気の毒な人と対等な関係が築けるのか?
何か意見の対立があった場合どうしても避けたい心理も働く中で
冒頭で鹿野さんとボランティアの美咲と対立し去るシーンから始まることで
自分の中でフィルターが外れたようボランティアの一員のようになれて構成も良かったですが

何たって主人公:鹿野さんの口達者で憎まれて愛されるキャラは大泉洋さんのイメージそのもの
美咲さんの高畑充希の自然な演技と三浦春馬の繊細さとキャストの選択もばっちりです。

さて、本題の物語ですが
人とどう関わるか、それをどう捉えるかで人生全く違って来ますね。

治る事無き病が進行する中で
大変な苦労や挫折、心の蟠りもあるかと思うけど
考えたら全員が見えない死に向かって生きてる。

限られた生の中で泣き笑い想いを共にする人との出会い
それは大きな人生のテーマなんですね。

確りと生きることはそれぞれに大きな想いと熱き心を刻む。
心が温かくなる作品。