風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『百花』 川村 元気

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母子家庭で育った泉の母・百合子が認知症と診断される
ふたりで生きてきた親子の思い出、失われゆくものと残るものとは・・。

高齢化に少子化、日本社会に間違いなく訪れる未来。
我が家も同様に親や親戚の高齢化であちこち病気も出て来ますし難しい問題。

物語にあったように親子の封印された記憶に触れないとならない時
切実で揺るぐものも多くあるものだと思うし

二人で生きて来た歴史と想いの詰まった記憶
生きて来た証のような記憶が失われること
ここを乗り越える力は何に依るものなのか?
絆なのか?何なのか?

記憶が損なわれるからこそすばらしいものもあるとは思うけど
失われゆくものが、掛け替えのない大切にしてるものならばそれは切ない。

自らも家族もこの世界全ての人に訪れる死に向き合い
それを受け入れ、乗り越える力が自分にも必ずあるものだと信じたい。