風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『時をかける少女』

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学校の実験室でラベンダーの香りをかいだ瞬間、意識を失い倒れてしまう。
時間が移動する不思議な現象を体験するこの謎とは・・
1983年に公開:大林宣彦監督作品。
第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を原田知世が受賞

大林宣彦監督追悼で深夜に放送されてました。

公開当時に観た記憶がありましたが
現在改めて観ると多くの再発見があり感慨深い。

このロケ地になった広島県尾道市竹原市がこのストーリーに合ってて
場所と物語の整合ってあるものだってことと

主人公である原田知世演じる和子さんの素朴で素直な感じと
家族や友人、近所の住民達も舞台となった尾道じゃないと成立しないではないだろうか?
それぐらい物語の話と同様に時間を超越したロケ地の力を感じる。

映像の技術的にもアナログな合成やパートモノクロだったり味わい深い演出
公開当時は全く気付かないものだったなー。

1983年だから2020年も現在37年の時を隔てて
再び観る映画にこんなにも心揺れるとは自分でも不思議なものです。

大林マジックなのだろうか?
心に残る哀愁とは何なのか?
この懐かしいような情緒ってものが
心揺さぶる大事な要素であると今更ながら気付く。

素敵な映画をありがとう。
大林宣彦監督の御冥福を祈る。