「僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った・・。」
村上春樹が父のことを語る短編とイラスト。
誰しもが唯一無二な存在でこの世に存在するってことは
それぞれがそれに至る物語があるもの
村上春樹さんの語る父との思い出
決して古き良きって感じではありませんが
こうして存在することを考えると
すべてが必要な要素なんですよね。
そう考えると不思議な巡り合わせ。
タイトルにもなってる猫を捨てるも先に帰ってた猫への安堵。
彼の父が戦争に召集され、生きては帰れない可能性が高かったのに生きて帰って来た父。
木に登ったまま消えた猫。
存在したものがなかったかも知れない世界に想いを馳せる。
そう考えるとこの世の全てのものは儚き存在。
アインシュタインがこんな言葉を残してます。
「私たちの生き方には二通りしかない。
奇跡など全く起こらないかのように生きるか、
すべてが奇跡であるかのように生きるかである。」
人にはそれぞれのルーツがあり原因があるもので
唯一無二同士の縁って不思議な奇跡。
そう考えると愛おしくもなる人生。