風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『熱源』 川越 宗一

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明治維新後、樺太の地で生きて来たアイヌと和人、ロシアに支配されたポーランド
それぞれに起こる運命と熱源とは・・。
第162回 直木賞受賞作。

何を生きる為の熱源とするのか?
大きく生き方は変わると思うんですよね。

アイデンティティがそのひとつであるならば
アイヌ生きるのか、和人として認められ生きるのか?

国家を熱源としポーランド独立を夢見
それを自らのアイデンティティとするのか?

日本国も文明開化以来、世界に認められるように富国強兵を目指し
民も国家と重ね合わせた自らの成功を夢見てましたよね。

国の存亡を賭けた争いの中で
強い者が正義なのか?
暮らす人々の暮らしをいとも簡単に蔑ろにされる時代
歴史と言う大河の激流の中で真摯に生きる人の姿が心を打ちました。


現代も続く大国の論理
多様性を認める社会や国家はまだまだ流れの途中ですね。