少女失踪事件の疑いを掛けられた孤独な青年・豪士と失踪した少女の同級生だった紡。
同時期に同じ集落で暮らす善次郎は周辺住民と孤立を深め村八分に・・。
2つの事件の接点とは・・。
原作を先に読んだんですが
『犯罪小説集』 吉田 修一
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/2019/12/27/071048
お話しは映画用となって
よりリアルに暗く重い空気を感じる。
コロナ禍の正義みたいなのってありますが
まさに田舎の村にある正義によって、人生を歪められ苦しむ姿は
どっちが犯罪者なんだって思うぐらい。
独特で強烈な同調圧力。
空気を読むって言葉がありますが
まさにそうでそこから外れると考えられないような仕打ちを受ける状態
今の日本ってどこもありそうですよね。
このリアルな背景と共に卓越した演技は圧巻でした。
杉咲花の凛とした目の力強さと愁いを纏い
綾野剛のトラウマでコミニュケーションとれない状態を表現する姿も良かったし
佐藤浩一の追い詰められ壊れる姿は怖くなるほどの重みを持ってました。
この言葉にならない恐ろしき負の空気を
巧く表現してる映画はもっと評価されてよいのではないだろうか?
心に一石を投じ、その向こうにある楽園を夢見る。