風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

2020年 読書:今年読んだ本アワード!で振り返る。

本が好きな気持ちは今年も変わらない。
今年も心に刺激と生きる力の源。

さて、勝手に選んだ2020年読書アワード。

さて、実践本賞。
『人は、なぜ他人を許せないのか?  』 中野 信子
正義中毒に陥るのを防ぐには
感情を制御には前頭前野を活性化させることがカギ。
自分をコントロールしより良く生きることの処方箋となりうる。
脳からのアプローチは効果的面

次点
『空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる』 鴻上 尚史
空気の理由と処方箋は為になる。
自分の思考の制限が意図的に外すって行為は
安心と安堵のある思考っていいと思わないですか?
今からでも変えれる思考のコツ。


ベスト恋愛小説
『平場の月』 朝倉かすみ
言葉にならない相手を想う気持ちに心に響く
人生に深く心に残るものは平場で見る月なんですよね。
そこにこそ輝く、深い想いもあるのかな。
人生においてそれは全てを包むほどの大きさがある。

次点
『生まれる森』 島本 理生
人との関係で傷付いたものは人に癒され再生への向かう何とも不思議なもの
不思議で優しい時間を感じ自分の心も癒された作品。


ベストワイルド
『暴虎の牙』 柚月裕子
悪も裁量によって極悪を叩く小乗と大乗と言いますか
コンプライアンスだとか暴対法以前の時代
悲劇も暴力の渦の最中、全てを凌駕するような力
叫びたくなるような熱き魂の叫びと言いますか濃厚な世界に引き込まれる。
力って不思議な魔力がありそれを持て余し溺れるままある。


次点
『邦人奪還: 自衛隊特殊部隊が動くとき』 伊藤祐靖
政治的な動きや隊員の真理や生き様と
さすが元自衛隊特殊部隊員の書かれたものと感心。
一層深く感じるパラレルワールドを堪能。


ベストエッセイ賞
『僕の人生には事件が起きない』 岩井勇気
日常の視点の角度を変えることで
事件が起きないという人生のすばらしさと
人生を謳歌する術がここに詰まってるんじゃないかな。


次点
『ナナメの夕暮れ』 若林 正恭
歳と共に体にも思考にも変化があり
悲観的な思考から人は物事を肯定することで自分自身が肯定されるって話に深く共感。

ベストミステリー
『崩れる脳を抱きしめて』 知念 実希人
仕掛けがミステリーの醍醐味ですが
予想外のどんでん返しに加えて医師ならではの細部には医学的な側面といい
読みやすく、一気読み大賞に輝くってのも頷ける。

次点
『いけない』 道尾 秀介
ラスト数行と次のページのモノクロの意味ありそうな写真
登場人物が交錯して時間も遡り立体的になりつつラストで答え合わせ
ミステリーを楽しみ日常でも伏線を考えちゃいました^^;


ベストエンターテイメント
『ピンクとグレー』 加藤シゲアキ
友情と嫉妬の同居する人の心って謎ばかり。
伝えたくとも伝えられない多くの事
葛藤の先にあるシンプルなひとつの言葉。
分かり合う瞬間って何にも代えがたく尊い

ベストオブベスト!!!
『そして、バトンは渡された』  瀬尾まいこ
いつもいい時ばかりではないけど、それもいい。
人が人を想う尊さと温かさそれが人を幸せにして広がる世界。
同じ時を過ごすならば傷つけるようりも愛し合いたいものです。


今年感想を書いたエントリー作品。


『いるいないみらい』 窪 美澄
人生で意図しない人生をどう受け入れ充実したものにするのか?
多くの葛藤と苦悩のリアルな重み
想像で終わらないそうでない現実の中。
人生を受け入れて生きるには物語が必要なのだ。

『怒らない人は、うまくいく。』 中谷 彰宏
人生のシーンで怒りはネガティブに作用してることが多い
怒りをコントロール出来るならば人生をより有意義に楽しくなるのは間違いなし!
大いに役立ちました。

『学生時代にやらなくてもいい20のこと』  朝井リョウ 
危機的出来事も視点を変えると笑えるたり誇れるものなのだ。
その時にしか書けない貴重な体験の積み重ね。
今に続くいい作品を生み出す為の源なのなだろう。

『自分のことだけ考える。 無駄なものにふりまわされないメンタル術』 堀江貴文
自分の想いを前に動かせる堀江さんのメンタルコントロール指南書
人生は不安で足が竦むよりも夢や希望へ向かう方が合理的だし強くなれる。

『どうしても生きてる』 朝井 リョウ
生きる辛さは存在し、それでも必ずそれを抱え生て行く
それを人生と言うものなのだろう。
様々な生きるが
自分の生きるに繋がるエールとなりうるものなのだ。

『「空気」と「世間」』 鴻上尚史
日本社会では世間様とか空気を読むとか思考を支配する存在。
気付いて対応することで大きく違う結果を生むのではないだろうか?
空気の変え人生を思うように生きるヒントとなる本。

「月の光(ルナティック)」  花村 萬月
人生もストーリーも思い通りにならない道のりはなかなかハード。
冒険活劇は爽快に物語も走ることが大事なんですよね。
月の持つ魔力のような妖しい光に光る単車がなぜか心に刺さる。

『楽しい睡眠。―夢をデザインする』 松田 英子
人生の1/3が睡眠。夢をコントロールすることで人生をより豊かに
夢は現実世界で抱えている問題を整理し対処法を考えてるそうです。
その特性を利用して夢がデザイン出来たら幸せ倍増しますよね

『人間』 又吉直樹
忘れようとしても忘れられないこと
過ぎ去った過去が実は立ち切れないく今と地続きの日々
不合理な割り切れなさや遣る瀬無さが繋がって人間なんだろうな。

『火口のふたり』 白石 一文 
恐ろしき煮えたぎったマグマの存在する火口を覗き見たい誘惑。
人の愚かさを見つめてしまう。

『死にがいを求めて生きているの』 朝井 リョウ
巨大な意志によって人は導かれると思うのと同時に
どうであっても己の行いだと思う
その狭間でファンタジーによって報われたいって思うこともあるものですね


『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』 武田友紀
相手は気にならないことでも自分が気にしたり拘ったり
繊細さんなんだと自覚することで楽になったり
ちょっとした対応を変えるだけで、こんなにも楽になるものなのだ。
かなり救われる手法、悩まれてる方はかなり助かると思う必読の書。

『未来を生きるスキル』 鈴木 謙介 
何となく感じる取り巻く社会の変化を言語化
ひとまず解答は心を安堵させる。
時に来る時代と社会を考えるのもいいかも

『本屋さんで探す「明日のカルタ』 著者 倉本 美津留 (作),ヨシタケ シンスケ (絵)
本屋さんが名言を選び絵本作家ヨシタケシンスケさんが絵を書き
放送作家倉本美津留さんが解釈を加える絵本は言葉と絵とコピーの相乗効果で心に刺さる
楽しい明日の為に即効性があって力になる言葉本。

『成功ではなく、幸福について語ろう』 岸見 一郎
達成することが成功であり=幸福であるとはき違えてたり
何が幸せなのか?幸福を臨むならば、今一度心と対話したらいいかも。
そこにすでにあるものだから・・心に響く一冊。

『騙し絵の牙』  塩田 武士
あまりにも大泉さんや現実の出版業界のイメージが濃すぎてしまった。
印象のボリュームって大事ですね。
物語同様に作品の映像化、話題性と強力タッグは読み通りのヒットする現実なのか?

ナラタージュ』 島本 理生 
恋愛中のあの感覚を文字とストーリーで表現するって巧。
人生に一回あるかないかの大恋愛とその想いを肯定し共生するって人生の宝。
人の運命と残された純粋な想いに心を揺り動かせられました。

『BUTTER』 柚木 麻子
当然追う記者の探求心は半端じゃなく
あらゆる行いや人間関係まで同じように触れ
言葉にならない空気の壁までも感じる
魅了される料理は毒となりうるものも含まれてるからこそ魅力的なのかも。

『ありがとう、さようなら』  瀬尾まいこ
作品に通じる温かさに溢れた視線
心の動き連続ってその人の人生そのものですね。
心を解されるほのぼのエッセイ。

『ひとつむぎの手』 知念実希人
ありたい姿と現実の中で折り合いを付ける心
満足して生きる為の根源は何だったのか?
忘れてしまう志。初心って大事ですね。

『キャラでわかる!はじめての感染症図鑑』 岡田晴恵
国内ではなくなったけども海外では人の生死を左右するウイルスが存在
深刻なウィルスの存在を考えるって大事なことですね。
備えあれば憂いなし、転ばぬ先の杖でしょうか・・

『生死問答-平成の養生訓』 五木 寛之 /  帯津 良一
不安が心を支配する時、解消するには知る事なんだと思う
死に方を考え覚悟することは
より良く生きることに繋がる。安心を得た対談。

『猫を棄てる 父親について語るとき』 村上 春樹  (著),    高 妍 (イラスト) 
タイトルにもなってる猫を捨てるも先に帰ってた猫への安堵。
彼の父が戦争に召集され、生きては帰れない可能性が高かったのに生きて帰って来た父。
存在したものがなかったかも知れない世界に想いを馳せる。
そう考えると愛おしくもなる人生。

『夜汐』 東山 彰良 
流転の運命が交錯する時
どう転ぶのか神の領域なのでしょうが
それを受け入れ清々しく生きる様が爽快気分。

『バカの国』 百田尚樹
馬鹿げた本当の話に冷笑から憤りへ
そして最後には呆れるような123篇。
想像性のない単刀直入に言えば愚か者
この国の未来は大丈夫なのか?憂う気持ちは募るものです。

『走り続ける力』 山中 伸弥
多くのことに挑戦するお話しや研究結果が意図しない結果であっても
楽しみ探求する姿ってヒントになりました。
平坦ではない人生のアプローチってヒントが大いにある。

『熱源』 川越 宗一
何を生きる為の熱源とするのか?
暮らす人々の暮らしをいとも簡単に蔑ろにされる時代
歴史と言う大河の激流の中で真摯に生きる人の姿が心を打ちました。
多様性を認める社会や国家はまだまだ流れの途中。

『イギリス海岸―イーハトーヴ短篇集』 木村 紅美
岩手に所縁のない自分ですが、何だか田舎に帰省したような懐かしき感覚。
こころの故郷と言いますか
包み込むような多くの癒しへ
想いを馳せる心の風景と重なる場所。
人の想いは風景にも刻まれるものなのかもー。

『たおやかに輪をえがいて』 窪美澄
受け身なようで受け入れられない人生。
強い痛みがあっても強制リセットによって新たな生き方
何時からでも気持ち次第で再出発は可能なのだ。

『100日後に死ぬワニ』 きくちゆうき 
自分にもエンディングの日がある。
そう考えると、何でもない日常が愛おしいくなるものですね。
最後を意識すると見える風景が変わる
掛け替えのないこの一瞬を楽しもう!

半沢直樹「倍返し」の心理学 (どんな逆境にあっても、決して負けない強さの秘密) 』 内藤誼人
信じた正義を貫く半沢流の生き方
ジェットコースター並みにドラスティックな人生を歩むのも
はたまた、転落人生もありそうですが
メンタル最強になりたいならば実践あるのみ本。

『死という最後の未来』 石原慎太郎/曽野綾子 
老いに贖う姿もひとつだし
老化を受け入れ、共に生きる姿もひとつ。
これから先、老いと共に生きるしかないのだから・・。
自分流に納得して生きたいものですね。

『背高泡立草』 古川 真人
土地に刻まれた歴史はまた刈られる草の様に消え
再び伸び、また土に帰る。
世界の営みって舞台は変わらないのに演者は変わる。
全ては移り変わるのだ。

『事故物件怪談 恐い間取り2』 松原 タニシ
残った怨念みたいなエネルギーってあるのだろうか
タニシさんは生きてる人と同じと語られてましたが
やはりそういうものって存在するような気がします。
不思議なことやものを時に考えるって面白い。

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』 大島真寿美
作家の作品を書く情熱と人の心を虜にする舞台との相乗効果。そこに演者や人形との出会い喜ぶ観客の姿が目に浮かぶ、完成する芸術の世界
興味が湧きました

『必死すぎるネコ』 沖 昌之
自由な生き方に憧れる
だけど、ネコちゃんは日々必至なんですよね。
微笑ましくも、楽しい一瞬の写真
いいですねぇって、何度見ても微笑む一冊。

樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』 樹木希林
何気ない言葉に人柄って出るもので
自然体の生き方を言葉で表すと
まさにこのような言葉となるのだろうな
何があっても好奇心と楽しみ愛する心こそ
普遍的な人生の謳歌する究極の技