多聞という名前の犬と出会う和正。
出会ってから守り神のような存在となるも危うい日々。
何故かいつも多聞は南の方角に顔を向けていた・・。
第163回 直木賞受賞作
犬と人の関係って多くの物語がありますが
親密で特別な何かをお互い感じるのでしょうね。
人に限らず他者との掛け替えのない関係を築けるって
人生において宝物じゃないかな。
しかし多聞も何か大切なものが他にもあり
運命に導かれたように多聞は流浪することになるのですが
偶然であり必然であり
ドラスティックな出会いと別れを繰り返し
それぞれの事情や背景の中で
そこにまた絆が生まれる。
そしてまた巡り合う奇跡
そして多聞の願いが成就する時
高鳴る感情と安堵
人生の出会いと隠された意味をを大事にしたいな。