風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『最後の角川春樹』 伊藤彰彦

f:id:gotoblueseabicycle:20220401050418j:plain

角川春樹の生立ちから現在まで40時間のインタビューを元に書かれた本。
話題も多岐に渡り 、父との確執やすべての仕事、本と映画と音楽の融合
関係する多くの人々の話もある人生の軌跡。
 
なかなかの読み応えがあり人生の遍歴を読むことで心揺さぶられるって初めての経験でした。

目次を紹介すると
序章 敗れざる者
第1章 少年時代(~二十二歳)
第2章 編集者時代(二十二~三十三歳)
第3章 映画プロデューサー時代(三十四歳~)
第4章 俳人と映画監督の間(四十歳~)
第5章 収監そして復帰へ(五十一~六十二歳)
第6章 最後の監督作品
終章 それでも敗れざる者
 
栄光と挫折、浮き沈みがドラスティック過ぎて派手な映画を観てるよう
そう考えるのも思い起こせば・・。
 
片岡義男の世界に憧れて単車に乗って旅したり
どこにも所属しない自由の空気を求め
今も心はあの頃のままに求めてるような気がします。
 
映画についても好きになった切っ掛けって
戦国自衛隊」だったり「野生の証明」
セーラー服と機関銃」は映画が好きになる特別な出会いだったな。
 
ハードボイルドに初めて触れた大藪春彦だったり
元を辿れば仕掛け人の角川春樹さんのお陰だったんですね。
 
そういう意味では多大な影響を受けて
人生をもプロディユースされたのかも知れないな
自分の人生に影響を与えた恩人だったのですね。
 
まだまだ、終わらない!
時代の風雲児がまだまだ、花を咲かせて欲しい。
 
読み応えのある素晴らしいロングインタビューに感動。