連休の雨で延期になっていた友人とのカヤック水上散歩。
向かったのは、県北の山奥にあるダム湖。

到着すると、目の前に広がるのは澄んだ空気と静かな水面。
アメンボが描くささやかな波紋まで見えるほど、湖は凪いでいた。

空と水が鏡のように映り合い、景色は刻一刻と異なる表情を見せる。

途中で岸に上がり、コーヒーを淹れる。
その一杯は、格別な香りと味わいで、心を満たしてくれた。

再び水に出ると、カヤックは水面を滑るように進む。
水の上から見る世界は、まるで特別な場所に招かれたかのよう。

太陽の光がキラキラと水面に反射し、
耳に届くのは風に揺れる木々のざわめきと、ときおり響く蝉の声だけ。

都会の喧騒から離れることで、五感がひとつひとつ研ぎ澄まされていく。
見上げれば、夏特有のダイナミックな雲が広がり、
そのコントラストは息を呑むほど美しい。

自然の中にいると、自分が大きな世界の一部だと感じられる。
五感で自然を受け止めるこのひとときは、心を豊かにしてくれる。