
幼い頃から家庭内暴力にさらされ、
過酷な日々の果てに売春や薬物に身を落とした杏。
人情味あふれる刑事・多々羅との出会いが、
彼女に新たな道を歩ませていく。
第48回日本アカデミー賞 河合優実 最優秀主演女優賞受賞作。
どうにもならない現実の中で、
互いに支え合い、寄り添いながら生き抜く人々。
善意や正義という言葉は、
果たして彼らにどれほどの重みを持つのだろう。
ひとつの掛け違いが連鎖し、
行き場を失った人生だとしても、
そこには必死にもがき、生き抜いた濃密な時間があった――
そう信じたい。