風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

旧呉海軍の遺構と、ドラマチックな港の空:自転車散歩

連休のスタート。 
昨日は雪がパラパラと舞うほどの冷え込みでしたが

今日は意を決して自転車を漕ぎ出す。
 
頬を打つ冷たく密度の高い風。
それでも峠へとペダルを回すと、空は輝くような光に満ちていました。


 
市内に戻り、まずは「青山クラブ」へ。
 映画『この世界の片隅に』にも登場したこの建物は、かつての旧呉海軍下士官兵集会所。
1903年に開設され、今の建物は1936年に建て替えられたものです。
呉の街に馴染んだあの赤い外観も、取り壊しが決まっていると聞くと、急に景色が尊いものに感じられます。


 
さらに海沿いへ。 「東洋一の軍港」と呼ばれた呉の街には、今も巨大なクレーンが林立しています。
JMUジャパン マリンユナイテッド)の造船所。
かつてここで戦艦「大和」が建造された事実に想いを馳せると
その圧倒的なスケールに改めて息を呑みます。


 
少し足を伸ばして、海上自衛隊 呉地方総監部へ。
 1907年に建てられた「第一庁舎」は、赤レンガと白い御影石コントラストが美しく
呉が歩んできた誇り高い歴史をそのまま形にしたような佇まいでした。
 



ふと足を止めた場所には、正岡子規の句碑。


 
「呉かあらぬ 春の裾山 灯をともす」
 明治28年、従軍記者としてこの地を訪れた子規。
彼もまた、夕暮れに染まる呉の山々を眺め、この街の灯りに何を想ったのでしょうか。
 
一日の終わりに訪れた別の港。 
見上げると、厚い雲の隙間からドラマチックな光の階段が差し込んでいました。


 
「何かいいことがありそう」 そんな予感に包まれた
静かで濃密な冬のひとときでした。
 

 

---メモ minivero----
走行距離 26.9km
積算距離 6581.41Km