
ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による
『ブラームス:交響曲全集』。
重厚でありながら、どこまでも洗練されている音楽
聴きながら歩くと
世界はドラスティックの変わる。
ベルリン・フィルの艶やかな弦と厚みのある響き、
そこにカラヤンの完璧主義的な造形美が加わり、
ブラームスの音楽は巨大な建築物のように緻密に組み上げられていく。
第1番は苦悩から勝利へと至る道程を堂々と描き、
第2番では穏やかで気品ある叙情が広がる。
第3番は抑制の効いた哀愁が静かに胸を打ち、
第4番では厳格で妥協のない終結が深い余韻を残す。
壮麗で揺るぎないこの全集は、
ブラームスは現代の日々をドラスティックな時間に変える。