
人間、道徳、幸福、社会、科学、そして未来。
古今東西の思考実験が、静かに並べられている。
「考えるとは何か」
答えを掴もうとした瞬間
これまで当たり前だと思っていた価値観や常識が
音もなく揺らぎはじめる。
ここに用意された正解はない。
あるのは、考え続けるという行為そのものだ。
思考を進めるほどに、自分が拠り所としてきた判断基準や
生き方の向きが浮かび上がってくる。
気づけば思考は、世界を眺めるためのものから
自分自身を見つめ直す内省へと変わっていく。
考えることが、少し楽しくなり、
同時に、少し深く自分を知る。
知的で、静かな刺激に満ちた一冊。