
救急医・武田のもとに搬送されてきた溺死体
その顔は、あまりにも武田自身に似ていた。
偶然なのか、それとも避けられない因縁なのか・・。
現役医師が描く医療ミステリー。
第34回鮎川哲也賞受賞、2025年本屋大賞第4位。
物語が深く切り込むのは、家族という安全であるはずの場所に潜む歪み。
あまりに生々しく、思わず目を逸らしたくなる。
知ってはいけない真実。
守るために隠された事実は、時に誰かを傷つけてはいないかな
善意と罪の境界線は、想像以上に曖昧で、脆い。
大切な人を守るために、別の誰かを傷つけてしまうという矛盾。
登場人物たちは抗えなく、禁忌の領域へと踏み込んでいく。
語られなかった選択の重さが
この物語の残酷さを際立たせる。