
人生の後半を、どう誠実に生きるのか。
老いへの不安を抱えるすべての世代に向けて差し出された、「人生の処方箋」
本書が繰り返し伝えるのは、
健康のために人生を犠牲にするのではなく、
生きたいように生きるための健康という考え方。
すべてを我慢して引き延ばした寿命に、
果たしてどれほどの意味があるのだろうか。
「好きなことをやめない人のほうが、
結果的に元気で長生きしている」
その言葉には、現場を見続けてきたからこその重みがある。
この本は、背中を乱暴に押してくるわけではない。
残りの時間をどう使うか、
自分で選び直していいのだと、静かに語りかけてくる。
仕事、家族、世間体、常識。
長くそれらに縛られてきた人ほど、
いつの間にか「自分の好き」が何だったのか、
分からなくなっているのかもしれない。
寿命を「延ばす」ことよりも、
寿命を「使いきる」こと。
その言葉が、深く刺さった一冊。