
日本統治下の朝鮮。
“藤原伯爵”と名乗る詐欺師に持ちかけられた計画とは・・。
莫大な財産を持つ令嬢・秀子のもとで侍女として働き始める。
秀子の心を操り、財産を奪うことだったが思いもよらぬ方向へ・・。
三部構成で視点が変わる。
第一部:スッキの視点
お嬢さんを騙し、伯爵の計画を成功させようとする緊張感。
観る側も共犯者のような気持ちで、策略の行方に息をのむ。
第二部:秀子の視点。
ここで物語は鮮やかに反転する。
「えっ、そうだったの?」
それまで信じていた前提が、音を立てて崩れていく快感。
第三部:二人の選択と結末。
騙し合いの果てに残るものは何か。
計画か、感情か、それとも――自由か。
「騙している」のは誰なのか。
そして、本当に騙されているのは誰なのか。
視点が変わるたびに物語は裏返り、
緻密に張り巡らされた脚本の完成度に圧倒される。
だがこれは単なるトリック映画ではない。
支配と搾取が渦巻くおぞましい世界を壊し、
抑圧された女性たちが自らの手で未来をつかみ取る物語。
美と残酷、官能と解放。
すべてが緊張感を帯びて絡み合う。
耽美でありながら力強い、
美しきエロティック・サスペンス。