
チョコレートに纏わる少女から大人へ
登場人物も繋がって行く連作短編集
anan人気連載12編+書き下ろし12編。
甘いだけでも、苦いだけでもない。
まるで一粒のチョコレートみたいな人生の物語。
青山美智子さんの作品は、いつも「人と人の距離感」が本当に優しい。
けれど、誰かの何気ない言葉や、すれ違い、小さな後悔が胸に刺さる。
『チョコレート・ピース』もまさにそんな作品だった。
読んでいると、日常の中で見落としていた感情に気づかされる。
「ちゃんと誰かを見ていただろうか」
そんなことを静かに考えた。
完璧じゃないからこそ愛おしい。
不器用で、遠回りして、時々傷つけ合う。
でも、その隙間にそっと差し出される優しさが温かい。
特に印象的だったのは、
人との縁って偶然のようでいて
実は小さな思いやりの積み重ねなのかもしれない・・ということ。
もう少し優しく丁寧に人に接しようという気持ちになる一冊。