風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『三度目の殺人』

工場経営者を殺害した罪で起訴された三隅。
彼にはすでに30年前にも殺人の前科がある。
弁護士の重盛は、死刑を回避するために弁護を担当するが
三隅は接見のたびに供述を変え続ける。
真実とは・・?
第41回 日本アカデミー賞(2018年):最優秀作品賞     
最優秀監督賞    是枝裕和
最優秀脚本賞    是枝裕和
最優秀助演男優賞    役所広司
最優秀助演女優賞    広瀬すず
優秀音楽賞    ルドビコ・エイナウディ
優秀撮影賞    瀧本幹也
優秀照明賞    藤井稔恭
優秀録音賞    冨田和彦
最優秀編集賞    是枝裕和
 
 
最初は「裁判に勝つこと」が目的だった重盛が
三隅と向き合ううちに、いつしか「本当のことを知りたい」と思うようになっていく。
 
ただ、この映画が面白いのは、最後まで「これが真実です」と明確な答えを示さないところです。
 
「自分が見た真実は、本当に真実なのだろうか?」
 
ニュースや裁判の結果を見て、「これが事実なんだ」と納得したつもりになってしまうことがあるけど
実際の裁判で語られる「真実」も、関係者それぞれの立場や思惑によって形づくられた
一つの物語に過ぎないのかもしれませんよね。
 
そして、真実を知ることが、必ずしも人の望みであるとは限らないし
すべてを明らかにすることが、誰かを救うことにつながるとも限らない。
 
『三度目の殺人』は、そんな簡単には答えの出せない重いテーマを
静かな映像と役者たちの緊張感あふれる演技で描いた作品。