風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「父、帰る」

イメージ 1

作品について何の知識も無く、ロシア映画って言うのも
見るまで知りませんでした。
マニア受けする複線と解釈の分かり難いさ
凝った映像に普遍のテーマとくればマニアには受ける気がします。
それはいいとして内容ですが
多くの謎があります。
何故、突然父は12年ぶりに帰ってきたのか?
何故二人の息子を湖に誘ったのか?
あの箱の中には何が入っているのか?
細かい話はまだまだ疑問や謎があるのですが
大事なのは、親父さんは息子を愛してたのか?って事ではないでしょうか?
当然ラスト少し前に愛してるって事は分かる。
しかし、その愛はその瞬間には成就しない・・。
成就しないものは切ないものです。
そして未完成なものは切ない。
親父は理解されないものだが
きっと子供達には血になり肉になったと思います。
それが親父の役目。
男は反発して独立するもの。
きっと・・・。
12年の空白を埋めそして、その後の人生にも余りあるものを
親父は残した。
そう思いたい・・・。

<参考>
2003年のヴェネチア国際映画祭で絶賛され
最高賞の金獅子賞と新人監督賞をダブル受賞する
2人の兄弟、アンドレイとイワンは母とつつましくも幸せに暮らしていた。
父親は12年前に家を出て行ったきり音信不通。
兄弟は写真でしか父の顔を知らなかった。
そんなある夏の日、父が突然家に帰ってきた。
寡黙な父はこれまでのことを何も語ろうとはせず、
翌朝父は彼らを小旅行に連れ出す。
弟のほうは徐々に反抗心を募らせていくのだった