風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「ミカドの肖像 (下)」

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このミカドの肖像(下)が平成4年発行とある
すでに14年が経ったと言うことになるが
先日の昭和天皇のメモといい(信憑性は?だが)
影響力はまさに今も天皇の存在は健在だ。
我々にとって天皇とは何なのか?
猪瀬直樹さんは真摯にあらゆる角度からアプローチしてレポートしている。
欧米人から喝采を浴びるオペレッタ「ミカド」・・・。
なぜ明治天皇の「御真影」が西洋風になったのかを解き明かしたり
ここで上げれば限が無いほどよく調べたものです。
しかしそのレポートや最近の天皇に関する記事を読んでも
近代天皇制を上手く本質を理解出来ないのは何故だろうか?
猪瀬氏は「空虚な中心」という表現で表してましたが
日本の中心には何が存在するのだろうか?
別の本にありましたが
御祭りが180もあり天皇陛下はその行事を通し
人々の繁栄と平和を祈る。祭司としての役割なのか?
象徴と言う言葉を辞書で調べると
抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。
また、その表現に用いられたもの。シンボル。とある。
さらに象徴天皇制とは
日本国憲法に規定された天皇制。
天皇は日本国および日本国民統合の象徴であり、国政に関する権能を有しないとされる。
役割としての天皇ではない
日本人の心にある天皇像とは・・・。
この本は私に問題定義してくれた。
天皇のいない日本は現代の日本とはちがう近代史を描いたんでしょう。
昔、アメリカの少女が英国をこう表現した。
「英国には女王様がいらっしゃるのよ」と・・・。
天皇とはそれら歴史を守ろうとする心の拠り所なのだろう。