浅田次郎の短編って外れが無い。
短い中にエッセンスが詰まった感じですよね。
時代が違っても普遍的な価値。
忘れていた価値を再発見する事が短いストーリーに鏤められてる。
最初の話(シエ)では
ラストの「今年の桜はどうしてこんなにきれいなんだろう」
って1ワードに集約された言葉はホント上手いなぁと思う。
「姫椿」にしてもそうでしたが
「トラブルメーカー」みたいな落ちもあったり
「オリンポスの聖女」のラスト3行で心を動かされるし
「永遠の緑」のラストも大好きです。
あぁ、思い出してると優しい話に触れる事で
自分も優しくなれる気がしました。
そんな短編を読むのもいいものですね。
癒されました。