風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「海辺のカフカ」 村上春樹

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少し前に読んだ「海辺のカフカ
何故、直ぐ感想を書かなかったのかと言うと
読んだ直後の強い印象が和らいだ時に
この本から時間が過ぎた後に何が残るのだろうか?
自分に対しての興味もあった。
思い出して書いてるけど・・。
いつも思う事が村上春樹の文章ってのは
繊細で安らぎがある。
ほっとするのは何故なのだろうか?
きっと出てくる人への親近感と安らぎなのかも知れないですね。
この思いや気持ちは俺一人じゃないんだ・・って言う暖かさ。
好まないでも人が人に出会い
生きる事で何か化学変化をもたらす。
星野さんがタナカさんに影響を受けたみたいにある変化がもらたらされる。
それをいい出会いとするのか悪くするのかは自分次第でしょうけどね。
「大事な機会や可能性や、取りかえしのつかない感情。
それが生きることのひとつの意味だ。」との台詞がありましたが
生み出されたものが消えていき変化していく・・。
それに意味は何かあるのだろうか?とも思いますがソリッドで満足いく時間が
人生を満足させる大事な要素なんでしょうね。
何だか話がズレテ来ましたが
そして、よく出て来るメタファーって言葉。
この物語も世界のメタファーですよね。
メタファーの方がよりリアルな現実を映してる何て事多いですよね?
多くの残された謎や解決すべき問題の行方・・。
「絵を眺めるんだ」「風の音を聞くんだ」ってカラスが言う。
この世界で・・。
俺にも、また来年が来ようとしてる。