風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「縁切り神社」田口ランディ

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長編小説かと思い買うと・・
短編だったのですが
後悔しない作品でした。
この人の文章は身近に感じるなぁ。
何故だろう?
感性が近いのかな?
短いセンテンスで凝縮した思いは
数行で伝わる。
何か音楽の詩に似てるかな。
数行に共感すると言えばいいのかな。
さて、作品ですけど
「夜桜」の桜や
「縁切り神社」のラストの言葉も好きですが
中でも「島の思い出」はいいですね。
前を見る話・・。
あの数行が気に入りました。
社会ってシステムは人を豊かに快適に暮らせるものだけど
そのシステムに乗り切れない時
孤独や心に些細な傷を負う
そんな傷に浸みるそんな作品。