風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『天の夜曲』 宮本輝

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「流転の海 第四部」
一部の『流転の海』が書かれて20年だそうですね。
20年は長いけど
本のいい所でもありますよね。
行間の余韻、ページをめくる時間
次回への合間に自分の人生と心の有様が重なります。
一部を読んだのは数年前でしたが
それだけでも自分の人生へも思いを馳せてしまいますね。
さて、本題ですが
松阪熊吾の生き様は歳を重ねても落ち着く事のない日常
彼は何処に辿りつくのか?
これが運命と言うものなのだろうか?
皮肉へと体力や気力に反比例して
妻の更年期障害、共同経営者の裏切り、関係する人々の病気や
周囲の問題まで降りかかる。
この物語も思い通りにならない事が多いけど
それを受け入れ立ち向かうのが人の生きてる意味かな?
その生き様と共に多くの悲しみと喜びを分かち合いたいなぁ。
長い作品にはそれだけの行間の時間が漂ってますよね。
次いつ出るの?その時、俺は何を思うのかなぁ?