風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『もしも私が、そこにいるならば』片山恭一

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「もしもわたしがそこにいるならば」
「鳥は死を名づけない」
「九月の海で泳ぐには」
3編からなる作品
それぞれ運命に向き合い静かに過ぎ行く時を見つめた作品でした。
この時間の流れは3編に共通して穏かに流れてました。
死別して永遠に知ることの出来ない事実
残された人に正確な事実は必要なのだろうか?
必要なのは安らかな心を得る事の出来るフィクションじゃないかな?
大きな運命の中で生きる力の元は
コントロールする自分の心にあると思います
この本のコピーの言葉
「一瞬のような人生。一生のような一瞬。」
輝ける一瞬が一生であるかのような
熱い一瞬を生きる
その一瞬の為に生きているのだと言い切れる人生
その思いだけで残りの人生を生きれるなんてことが
あるのならば幸せ以外のなにものでもないですね。
そんな幻想を抱きながら日々を営む
静かに永遠のような一瞬を・・。

読んでから気が付いたんですけど
表紙の写真撮影って福山雅治なんですね。
渋い写真を撮る人なんだなぁ。