風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ダメな女』村上龍

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村上龍がダメな女についてってテーマで
雑誌にコラムを連載してたものを集めたものだそうですが
「ダメな女」ってタイトルでテーマなのに
ダメな男やダメってテーマから外れて
寂しいとかへもコメントされてなぁ。
カンブリア宮殿」の司会、作家、スポーツを取材する
映画監督、コラムニストとしての村上龍
様々な表現の手段を持ちながらも
ぶれない人だと言うのが良く分かる内容。
それを人は彼らしさって言うのだろう。
さて、内容ですが・・
一貫してダメ女ってよりも
人としてどうなのか?って所へ行き着くんですよね。
覚えてるキーワードってので
「仲間は別の意見を持つ事は難しく排他的な関係で緊張感はない」
「友達はお互いに批判を受け入れるし深刻な悩みからジョークまで
いい友達ってのはある程度の緊張感に耐えなくてはならない」
それは努力を伴うしそれ個人として魅力が発揮できないとならない
仲間はどんな努力はいならい
ダメ女は恋愛を仲間モードにして男に甘える
仲間を欲しがる女はダメだ」
これは男にもいますよね。
キーは自立
「ダメな男に従属する女。ダメな男はリスクを負い、コストを払いながら
何事かを成し遂げようとしない男のことだ
失敗を他人のせいにできない地点に立つ勇気のない男のこと」
キーはリスクを依存する甘えの心
「変化に対応できない人々は他人の不幸を生きがいにする」
心のあり方ってキー
「濃密な時間が終わる時の憂鬱が理解出来るだろうか?
 退屈な人生には憂鬱が入り込む余地はない」
どう過してきたか?自分自身の過去に問う
「全ての人間に問題を抱えている前提がない辛く苦しい事も多いが
基本的には充実感があるものだ」
ここまで来ると人生相談みたいですけど
コラム独特の軽い内容の中にも多くの心に残る言葉がありました。
新鮮に切り口と鋭い視点の連続に
コピーになる言葉。
自分が年老いた時に濃密な時間が終わる憂鬱さを感じる事が出来るのか?
新たなテーマの一つだなぁ。