風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『告白』湊かなえ

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僅か2日で読破。
それぐらい引き込まれました。
構成力やアイディアが際立って良かったけどねぇ・・。
さてストーリーですが・・
様々な登場人物にある中で表層的には
異なる事を言いながらも
根本は同じってのを感じますね
これを人の持つ普遍的なものだとするならば
それは違うなぁ・・と私は思う
人間の持つ性がありながらも
人は自分の罪にもがき苦しみながら
または肯定しながら生きてるものではないだろうか?
そこら辺が描かれてないよなぁ・・
裁判のニュースをみたりすると
被告は反省してるのだろうか?
って問いたいケースも多々あって
『告白』の中でこうした最後ってのも
リアリティを持つ事は否めないけど
しかし私は信じたい人は生きる意志によって生きる
それは背景や他者からの力ではなく
自己から生まれてくる志の泉からだと・・。
その他者からの囚われの心に支配されて
完結するのはどうなのだろうか?
批判と不平を言って生きるのも
感謝と愛に満ちて生きるのも
それぞれの人生ですけど
善と悪の中で人は苦しみ選択する
その苦悩こそが人らしき部分じゃないだろうか?