風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『アキレスと亀』

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元々北野映画フリークですが
最近の北野映画は自分にはあまりグット来るものがないなぁ・・。
今回の『アキレスと亀』も着想とアイディアはよく分かるだけど
何か強く心に感じる振幅が少ないんですよね。
主人公の持つ背負った暗く重い死の匂いが引き寄せるように
死人が多すぎて過剰な暴力や心の痛みは必要なのかな?
表現したい芸術が人に合わせて描くって滑稽なアイロニー
奥さんが受け入れる事で過剰になる芸術表現への傾倒
あの画商の男の言葉に何を求めたのかなぁ?
人に受け入れられ愛される事だったのだろうか?
田舎道を肩を落として過ぎる絵なんて素晴らしい絵だったけど
全てを理解して受け入れてくれる存在が
最後の救いとなる映画ですよね。
大切なものは何なのか?
本人は気が付かないと想像すると・・
浅はかな人生の滑稽さは
自分自身にも向けられてると思うと
なるほど・・って思うんですよね。
やっぱ、良くも悪くも北野作品だなぁなんて後から思ったりして