風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ハーモニーの幸せ』 田口ランディ

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生活してる間に起こる微かな疑問や壁を前に立ち止まる事
この本を読むと同じ場所で立ち止まった自分を見るような日々のエッセイ。
忘れてたものをこの本を読みながら思い出してました。
彼女の作品は長編より短編
短編よりもエッセイが好きですね
読んでて・・そうそうって思う瞬間に
何だか空間を隔てて繋がってるかのような気分
旅行がテーマのエッセイでは旅行先の情景が浮かび
気分のさや喜び、空気の重さも分かったりします
この人って自分の感性と似てるなぁ・・
同じ種類の人なんだなぁ・・っていつも思うんですよね。
歳も性別も違うけど
空間や時間を隔てて通じ合う事が出来る何て不思議なものです
覚えてる文章ですが
「人と時間を分かち合うこと。
ゆったりと友達と出会うこと。
押し付けがましくなく相手を思いやること。
そういうこと、私はすぐ忘れてしまうんだ
日本に生きてると自分の都合がいくつもあって
自分の時間割と相手の時間割をすり合わせて
きつきつの状態で人と会ってるいる
少しだけいつも他人に自分の時間を奪われたような、そんな卑しい気持ちでいる
楽しい夕暮れの景色を心から存分に誰かと分かち合うような
そんな日常をなくしてしまった」
こんな文章があったけど
擦り減った時間の中で心の間に落ち込んだ時には
周りの素晴らしい事が分からないんですよね。
夕暮れを美しいと思う時間それを語れる相手の居る事のゆとり
何か擦り減ってないですか?
そんな時に
「人が絶望したとき、その、どん底にあるとき、生きる力になるものは、喜びの記憶なのに」
これれもそうですけど
喜びの記憶を忘れて二度と明日が来ないかの様に日々では
絶望してしまう。
楽しい夕暮れの景色を心から存分に誰かと分かち合うような日々。
今日の空は何色だったかな。