風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『さよなら。いつかわかること』

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一人の人間の戦死にどれだけの心を傷つけるのか?
家族はどう受け入れれば良いのか?
旅しながら親父さんが
子供に母親の死を伝える事への葛藤と同じように
私の心にも時間を掛けてジワジワと沁みました。
戦死が大きなポイントなのに
ここには戦車もミサイルも
勇敢な戦いもありません
戦死報告のみです。
このアプローチは今まで無かったですよね。
ラストの砂浜で伝える親父さんの
気持ちと娘の気持ちが切なくて
涙が滲みました。
人は理不尽な運命に翻弄され生きてますが
彼女達に降りかかる不幸な知らせに
神の存在さえも疑いたくなります
人類は今も同じように争いと悲しみに満ちてますが
人の英知はどれだけ進化しても
悲しみを拭い去る事は出来ないものなのだろうか?
そう思うと零れ落ちる砂を掴むような気持ちになります。
隠れた秀作だと思います。