風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『日本を賤しめる「日本嫌い」の日本人―いま恐れるべきはジパノフォビア』渡部昇一

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こんな小話があるそうです。
「イギリスの自慢をしてるはイギリス人だ。
 ドイツの悪口を言ってる奴はフランス人だ
 スペインの悪口を言ってるのはスペイン人に決まってる。」

世界の覇権国の一つであったスペインが
凋落したのは自国民を貶めるスペイン人によって
自信を失い未来を疑った結果だという説もありますが
イギリスの情報戦に敗れたとも言えますね。
これは日本も同じで自信を失い
主体性の無い国家であり
今もアメリカの顔色を伺って生きてますよね。
スペイン人のスペイン嫌いをイスパノフォビアと言うそうですが
※ノフォビアとは嫌悪って意味だそうです。
ここで渡部昇一さんはジパノフォビアと言っています。
確かに人も国も歴史と誇りを失い
主体性がないと未来に希望を失うと思います。
希望=明日を切り開く力であり動機なるエナジー
毎年3万人も自殺する日本に欠けるもは
この希望じゃないかなぁと思いますね。

あとがきにあった
漢文に「木は静かにしていたいのに風がやんでくれない
      子は養いたいと思うのに親は待ってくれない」
ってのがあり
世の中ままならないもので木は静かにじっとしていたのに風がやまないと葉は動く
心も同じですよね。
静かに大きな太平洋のような心で居たくでも
さざなみが起こり波紋が四方に広がるもの。
今回の政界再編でジパノフォビアが出ない事を祈るばかり・・。