風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『すべての男は消耗品である』村上龍

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1987年初版発行とある
このシリーズの最初の作品らしくて
荒削りでかなりの問題発言が多いけど
この人の視点の鋭さには感心させられるし
今のこの時代と書かれた時代は何も変わってないのが
一番重要な問題なのかもしれないなぁ
普遍的な人の心理はいつの時代も同じなんだろう
本文にあった
男はロマンが必要だとか
男は奥さんが亡くなるとすっかり老け込むが
女は旦那が死んでも逞しく生きる事が出来るなど
今も昔もその通りだし
日本の地方都市もある意味都会化してしまい
同じ情報が全国を駆け巡りますよね
そんな中で
「欲望をコントロール出来ない人間は、都会に住むとスポイルされてしまう」
多くの人間が都会化された日本で昔よりもスポイルされてると思います
昔はよかったって話じゃないけど
ゴットファーザー」のドン・コルレオーネ役のマーロンブランド
若き日のアルパチーノ演じるギラギラした男が今居ないのは
そんな事と共通するのかなぁ
皆、そこそこ小奇麗になったけど大きく損なわれしまったロマン
その成れの果てって気がしますね
ロマンはどこへ?
本文の言葉・・
「人間は想像する動物だが、すべてを知ると、飽きるのだ」
全てを知るとロマンがないですからね
ロマンが好きな男は代替え可能な消耗品なのかもね。