風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『人生の疑問に答えます』 養老孟司/太田光

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人生相談に答える形で進行するこの本
なるほどなぁ・・
深刻な悩みに対してどう向き合うのか?
その考え方のヒントには一理ありの言葉。
例えば追い詰められた自分が存在してて
「今、考えてる自分がいくら追いつめられたと思っても、
その追いつめられた自分だけが自分ではない」
って言葉がありました。
全てが移り変わる世界において
自分が変わらない存在であるのはない
その自分の一面も永遠に同一とは限らないんですよね。
問題を往なすのにはいろんな考え方や方法がある
そんな当然の摂理ですが
読む事でそうなんだって
実感に変わる瞬間がありました。
そんな例だと・・
大田さんの言ってた事で
大田さんの奥さんには伝わらない話が
TVの視聴者だと伝わる(冷静に聞ける)って話から
「これって何なの、こんなに近い関係なのに、遠い方が伝わったりするわけ」
心理付いてますよねぇ。
利害のある関係だと立場的に聞くわけにはいかない事ってあるんですよねぇ・・
そんな心理を考慮して話す余裕が必要ってのもあるよねぇ
人生相談って言うと重たいけど
ちょっとしたヒントで日々の気持ちが軽く楽しくなるヒント本でした。