風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『坂本龍馬・男の値打ち』 芳岡堂太

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エピソードの多い龍馬ですが
知らなかった話もあって興味深く読みました。
伝承によると坂本家の家祖は
明智光秀の甥にあたる明智左馬之助光春だそうで
山内の政権下では表ざたにしてなかったとか・・
小ネタの数々・・
そんな話から作者の考察と共に紐解く魅力
この中で一番感銘を受けたのが
なぜ龍馬の頭には「絶望」という文字はなかったのか?
って所で西郷との比較で説明されてました。
要約すると
どうしても人は理想から現実を見る為に
そうしても厭世観に囚われるが
龍馬は現実を是正して出発するから絶望ということがない。
・・とありました。
これは目から鱗な話だったなぁ。
男の値打ちってテーマの本ですが
窮地に陥った時に人は絶望し
自ら最悪の事態を招く場合が多いと思いますが
龍馬は何事も自然に構え挫折どころか
薩長同盟が上手く運ばなかった時に
中岡慎太郎に人生に失敗はないとの言葉を掛けたそうですが
現実を受け止め未来に向う志
この志こそこの本の題にある
男の値打ちって部分だと確信しましたね