風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ディア ドクター』

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絶対的な善人なんて存在しない
善そのものが時と場所により変化するからだ。
その微妙な変化と揺らぎを上手く表現されてるなぁ。
では嘘は誰の為につくのか?
自分の為の嘘から人の為の嘘へ・・。
それは相手を思うが故の偽り
周りの人間も何となく気がつくんだけども
気付かないふりをしたのって
人は自分の都合のいいように希望的な方に
分が悪くても賭けてしまうってありますよね・・。
これも人の性なのか・・。
人は悪だけでも善でもない
そんな偽医者を善人にも悪人にも見える
笑福亭鶴瓶はピッタリな配役。
あの人懐っこい笑顔と何かしらの腹黒さ
善があるが故の葛藤
人を偶然に救って皆に喜ばれ帰宅する
凱旋のようなシーンで
映像がスローになり音声もなく
心の内面と外との壁を上手く表現してて
あのシーンは斬新ですばらしい表現だったなぁ。
そんな巧みなシナリオと表現を屈指して
人の心の微妙な揺らぎと間がある
人の性ってものに迫って
何か後ろめたく
この村の人みたいに知りたくない事実を
知ってしまう自分がそこに存在しました。
人の内面に迫る巧みなシナリオだなぁこの映画。