2010-10-05 『おめでとう』 川上弘美 読書 #読書 懐かしい風景に出会ったような・・ そんな気持ちになる十二の短編集 こんな文章があります。 「・・一郎の目をじっと見てるうちに、じんわりと涙が出てきた。 こんな瞬間はもうないような気がして、涙が出てきた。」 この短編の中でいろんな涙が流されるんですが 生活の中で自然に流れる涙。 涙って最近、涙流してないよなぁ・・。 いつからだろうか? 日々の営みでどこか遠くへ忘れ去られた感情の欠片はどこへ・・。 忙しい生活で冷めてしまった温かくやわらかな気持ちはどこへ・・? そんな些細だけど大切な温もりを感じる物語。