風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『おめでとう』 川上弘美

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懐かしい風景に出会ったような・・
そんな気持ちになる十二の短編集
こんな文章があります。
「・・一郎の目をじっと見てるうちに、じんわりと涙が出てきた。
こんな瞬間はもうないような気がして、涙が出てきた。」
この短編の中でいろんな涙が流されるんですが
生活の中で自然に流れる涙。
涙って最近、涙流してないよなぁ・・。
いつからだろうか?
日々の営みでどこか遠くへ忘れ去られた感情の欠片はどこへ・・。
忙しい生活で冷めてしまった温かくやわらかな気持ちはどこへ・・?
そんな些細だけど大切な温もりを感じる物語。