風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『七月の水玉』 片岡義男

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学生の頃よく読んでた片岡義男
この世界に憧れて単車に乗り旅をしてた・・
いつしか遠ざかってました・・
久々に読んで見ました。
これは2002年の作品だそですね
・彼女が謎だった夏 (『文學界』2001年3月号)
・写真家がすべてを楽しむ (『文學界』2001年5月号)
・七月の水玉だった (『文學界』2001年7月号)
・寝室には天窓を (『文學界』2001年9月号)
・これは自分の理想だった (『文學界』2001年11月号)
・秋風と彼女の足もと (『文學界』2002年1月号)
・あとがき

写真科の学生が就職しフリーにそこで出会う女性達
繋がった6つの物語。
読んでなかった歳月で変わったものと変わらないものがあるんだな・・。
素敵なセンテンスにここちの良いテンポは健在だけど
何かが損なわれた気がするんですよね・・
何だろうかな?
昔はなかったエロティックな表現のせいだろうか?
時代背景と空気重さの違いだろうか?
この主人公のように時代と共に
私自身が変わってしまったのだろうか?
青春って後から思うと切ないものですね。
もう取り戻すことが出来ない時だからそう思うのだろうか・・。
本文にあったけど「・・失われた10年よりもこれからの10年・・」
これからどんな素敵な物語が展開されるのだろうか?