風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『愛について語るときに我々の語ること』レイモンド カーヴァー 翻訳:村上春樹

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ここにある孤独、喪失感が短い短編なのに
深く鋭く心に刺る・・。
さすがレイモンド カーヴァー
例えるならば喉に引っかかった魚の骨だな
小さいのに妙に気になる・・
気になると深く気になり始め心を掻き乱される・・
短編の選りすぐりなんだろうけども
日常に潜む内面を描いた凄い作品群。
そんな短編集に心が捉われました。
栄光の薄皮一枚裏側の暗黒
そんな暗黒を垣間見たい心
そんな衝動が心を容赦なく動かす
いい作品って心を揺さぶるなぁ
この振幅の広さこそ大事な要素なんですよね。
読んだ後の間が何とも絶妙で
後味もカーヴァー独特だな・・。


〔収録作品〕
ダンスしないか?
ファインダー
ミスター・コーヒーとミスター・修理屋
ガゼボ
私にはどんな小さなものも見えた
菓子袋
風呂
出かけるって女たちに言ってくるよ
デニムのあとで
足もとに流れる深い川
私の父が死んだ三番目の原因
深刻な話
静けさ
ある日常的力学
何もかもが彼にくっついていた
愛について語るときに我々の語ること
もうひとつだけ