風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ジョーカー・ゲーム』柳広司

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このミステリーがすごい!」第2位
週刊文春2008年ミステリー」第3位に選ばれた5つの短編からなる作品
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。
「殺人及び自死は最悪の選択肢」だと訓練生に叩き込んだ戒律を軸に話が進んで行きます。
将棋の羽生さんが
「水面下で起きているさまざまな事象を注視すること。」
言ってますが
現実は深く静かに進んでるもの
その僅かな音に時代の先を読む眼を持ち
表面に惑わされないことは
スパイでなくとも日常でも必要なスキル。
大震災がありましたが
危機が起こってからでは終わってる活動ってのが存在するものですよね・・
本文に繰り返し出てくる「スパイとは“見えない存在”であること」
「殺人及び自死は最悪の選択肢」
これが平和過ぎる現実を生きて
迫ってる現実に無頓着になってる自分って何なんだろうってね
世界はあらゆる事に疑い
危機感を持ったジョーカーゲームが繰り広げられてます。
人生に降りかかったジョーカーゲーム
手持ちのカードはありますか?
それとも才覚で乗り切れますか??
この作品のようにスマートに乗り切りたいものです・・・。