風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『1Q84 BOOOK 3』村上春樹

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ノーベル文学賞候補だったのになぁー残念ですが
この本はやっぱりすばらしい。
読み終わった後によかったって思う本は多いけど
途中でこの本は面白いって思う本は数少ない。
この「1Q84」はまさにそれ
素敵な台詞と展開に胸が躍り
想像力を掻き立てる作品
具体的な説明のない抽象的な存在についても
納得しリアルにさえ感じる。
だって現実の世界でもそうですよね
全ての謎が解き明かされ定規をあてるように
推し量ることは不可能だし
それはあまり意味がない。
心の距離みたいなものは
あるべくしてある世界
そしてそれには落ち着くべき世界があるものですよね。
青豆と天吾のようにどんなに時間が掛かっても
適正な場所で適正な場所で出会うもの
その力を持ってすれば世界を変えれる
それを信じるならば・・
本文にあった言葉ですが
「・・それがどんな成り立ちの世界であれ
私はここに留まるだろう・・それはおそらくこの世界なりの脅威があり
危険が潜んでいるのだろう。
そしてこの世界なりの多くの謎と矛盾に満ちているのだろう・・
・・しかしそれであまわない。それを進んで受け入れよう。
私はここからどこにも行かない・・・」
この力こそ神に祝福されるささやかな歩みなんじゃないかなぁー
現実に生きる自分のこの日常も
きっと信じることで真実になるんじゃないかな。
あぁ~よかった。


1Q84 BOOK 1』 のレビュー
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/60787468.html

1Q84 BOOOK 2』 のレビュー
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/60820040.html