風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『大不況には本を読む』 橋本治

イメージ 1

この本は近代日本経済について多くのページを割かれてましたが
右肩上がりの経済を信仰する
資本主義と言われるものは明らかに閉塞感に包まれてる。
かつてマルクスは資本主義の崩壊を予測したけど
共産主義の方が先に崩壊してしまったのは記憶に新しいですよね。
この本のタイトル『大不況には本を読む』に繋がるのは
本文によると・・
「「本を読む」ということは、
「書き手の言うことをそのまま受け入れて従う」ということではありません。
「書かれていること」を読んで
「そこに書かれていないことを考える」というのが「本を読む」です。
「そこに書かれていないことを考える」が
「行間を読む」であるのは、言うまでもありません。」
読む本もマニアルや契約書のような行間のないものには存在しない
行間を読む行為
ここには未知なる明日を生きる術が存在するんですよね。
最近の閉塞感を打破するスキルって実は
簡単になにかを手に入れるスキルは上がったけども
苦労して思考する工程を軽んじてる傾向がありますよね。
答えのない人間のあり方は思考の先にあるものなんじゃないかな?
それがいかなる場合でもよりよい明日に繋がる。
だからこそ大不況には本を読むんだねぇ
なるほどぉ~な目から鱗本でした。