風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『クレアモントホテル』

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ひとり老後を過ごすためロンドンのホテルにやってきた老婦人が
個性的な住人や心優しき青年との出会いを描くハートウォーミングな物語。

歳を重ねる毎に失うものが沢山ありますが
大事なものが際立って来る時であることも間違いないですね。
奇妙で個性的な滞在型ホテルに集う老人の
それぞれの事情を理解した時
愛しくも時の流れの無常さを感じる
理解のない肉親よりも理解ある隣人かなぁ・・
この物語のキーとなる青年との出会い
あまりにも好青年である彼を見た時に
私はきっととんでもない悪い過去とかあるんじゃないかと勘ぐったりしたけど
最後までいい意味で裏切られましたね。
イケメンで親切で裏表のない彼の存在は
歳老いることの切なく悲しい現実を
希望ある温かさに満ち溢れた時へと昇華させるエピソード。
いい歳の重ね方って何なのか?
心の交友とは何が大事なのか
考えるいい機会になりました。