ん?オドオドしてたっけ??そんなタイトルですが
堂々として読み応えあるエッセイ集。
大御所作家、阿川弘之の長女として生まれた阿川佐和子さんなんで
大御所の作家へのインタビューや取材やTVなど怖気つくことなんかないだろうに・・
オドオドなんかするものなのか?って思ってたけど
親父さんの癇癪に家出したり
勝気な部分や泣き虫だった幼少の頃の話
作家の娘ならではの背負ったものってあるんですよね。
その人に至るエピソードがその人をうまく表現してると思うんですよね。
読書嫌いと言いながら
こんな素敵なエッセイ書けるなんて
まるで親父さんを意識して嫌がってるのに
父親を意識し過ぎる故のファザコンって感じかな。
作品中にあったけど
「・・だらしなさの中にある人間味とか
弱みがあるためのやさしさとかを認めるのに時間が掛かった・・・」
ここに書かれた人間味、弱みがあるからのやさしさに溢れた
人の匂いのする面白いエッセイでした。
ちなみに
親父さんの阿川弘之の作品レビュー
『志賀直哉』阿川弘之
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/56430421.html
『水の上の会話』 阿川弘之
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/55787746.html
「井上成美」阿川弘之
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/49952556.html