風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『水曜日の神さま』 角田光代

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前半は旅エッセイと後半は日常のお話が収録されてましたが
文章のエッセンスって書いてる内容だけじゃなくて
”言霊”って言うように文章の端々に神が宿ってるますねぇ
面白い作品を生み出す作家で
面白くないエッセイを書く人は居ないって持論なんですが
これも例外なく面白い作品です。

さて、内容ですが・・
垣間見える人生観やちょっとした気持ちの振れ
活字中毒で読むものが無いとメニューまでじっくり読むとか
そうそう自分もだ・・って部分とか
旅の部分で感じる空気
そんな多くのちょっとしたことが心に残り
いろいろと共感すること多かった

人生そのものが旅って思うけど
その多くのシーンで思い出すのは
けっして綺麗な名所旧跡じゃなくて
過程にあるんですよね。
やっぱ人生もそうなんだろう・・
どこに辿り付くかってよりも
それまでに何を感じたか?
心のある部分を開くことでしか
見つけられないものってある。
それがここに書かれてることじゃないかな?

一つ印象に残った言葉・・
「品性とは氏素性とか多くを持ってるじゃなく、強い光を放つこと」
そう・・。
自分も光を放つ人間でありたい。