風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『マイ・バック・ページ』

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文芸評論家・川本三郎が、自身の新聞社入社当時に経験した衝撃のノンフィクション。

社会共産主義運動が過激だった頃
世の中は左翼の嵐。
ジャーナリストも左翼にシンパシーを感じるマスコミが多かったのだろう。
その一人の 川本三郎がエセ活動家を信じて
有罪判決を受けて会社負われる事になるんだけども・・
あの世代が求めたものは何だったでしょうねぇ
学園封鎖して権力と対立して勝ち取ったものは何?
それは幸せとは程遠い現実じゃなかったのだろうか??
親に反発して大人になった気にでもなってた
所謂、反抗期だったんだろうか?

東ドイツと西ドイツは吸収合併し
共産主義の今はソビエトも崩壊し
中国は市場経済を導入
マルクスは資本主義の先にあるものは破滅と言ったそうですが
結果は逆だったとは皮肉なものですね。

主人公はこう言います。
「信じていたのに・・いや俺は信じたかったのかも知れない。」
そうだなぁー
誰もが平等で幸せな地上の楽園を夢を信じたかったのかもしれないですね。

そんなすべての詰まった
ラストの男泣き妻夫木聡は上手い!
松山ケンイチのあのインチキくさい活動家もすばらしい演技だったけども
あのラストの彼は最高のシーンだよねぇ

甘いといわれようが
何があってもいい
どんな涙でも泣けるっていいよー
真剣に何かを信じる昨日が自分にあったのか?
静かに心に波紋が広がる
そんな映画。