風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ピアニスト』

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ウィーンの音楽院でピアノ教授として働く39歳のエリカ
変態的な性的欲求を密かに持ちながら・・
青年から求愛されるが・・。
『ピアニスト』(La Pianiste)は2001年製作のフランス映画。
2001年のカンヌ国際映画祭にて審査委員グランプリ
男優賞、女優賞の3つを受賞作品。

屈折した性的嗜好ってどこで作られるのか?って
心理学の本で読んだことがあるけど
幼少期に作られるって書いてたのを思い出した。

この作品に当て嵌めるならば
厳格で過剰干渉の母親に育てられた部分だろうなぁ
あの性癖って・・・。

それはそれぞれとしても
この作品の映像
日常の闇をそのまま撮ったような自然な闇
そんな闇に潜む狂気って
それぞれ抱えてるものなのかもしれないなぁ

作品中にあった台詞
「・・狂気の前の最後の正気・・」
あの世界に入り込むと
快楽に溺れるんだろうか・・・
見てる方は痛々しく
破滅的なんだけども
そんな先にあるものは必然的に破滅に向かう
そこに快楽があるが如く転がり落ちる。

何ともラストの青年を殺害する気だったのか?
それとも自殺するつもりだったのか?
解釈も別れそうなこの映画
何となく議論好きなフランス人が好きそうだな

人生の脆さ危うさについて語りたくなる映画
人って脆いもんですけども
明日も生きてるんですよねぇ・・。